昔、五体不満足という本がありました。
「障害者」という言葉がありますが、今は「障がい者」という表現になっています。
私はコロナ禍を除き、約20年程前より障がい者施設のイベントに毎年数回参加をしてきました。
約20年前の施設イベント参加当初は、施設から出される食事は少ししか食べることが出来ませんでした。
障がい者の方たちが、食事をこぼしながら一生懸命に食べられている姿を見ると気持ちがいっぱいになったからです。
障がい者は、上手く食材を口元へ持っていくことができなくても文句は言いません。
食事が多くても少なくても、高級品が出なくても、デザートが無くても文句は言いません。
また、何か作業をする時も上手く手が動かなくても文句は言いません。
このような状況を見ていると、私たちは普段、贅沢をし、わがままを言い生活をしていることが分かります。
いつも出される食事に何かを言って食したり、いつも仕事に不満を感じることがあります。
この施設の状況を見ていると普段の我々の生活がどれほど良いのかよく分かります。
私たちは、普通に食事できること、毎日、働く場所があること、
仲間がいること、自分1人で行動できることなど、恵まれた自由な生活していると思います。
私たちは、五体満足であることに感謝し、食事に感謝し、仕事に感謝し、
家族に感謝し、感謝の念を持って生活をしなければならないことを施設から学びました。
この約20年間の施設訪問も2023年7月に終了しました。
これからも、自分は恵まれた生活をしていることを認識し、
感謝の気持ちで生きていきたいと思います。