若手社員のYさんは、最近、上司の話を聞き洩(も)らすことが増えていました。
それは業務が増えるにしたがって(上司の指示を早く実行にうつさなければと)
相手を思いやる気持ちがたかぶると気が焦り、
パソコンを操作しながら仕事の説明を聞いていたためです。
そんなある日、上司から「仕事の説明を聞く時は聞くだけに集中しなさい。」
と言われたことがありました。
大切な仕事の説明を上司がされているのにパソコンをしながら聞いていては
十分に理解することが難しいのは当然と思いました。
確かにそうだと思い返し、自分の姿勢を反省したYさんは聞く時には、
先ずきちんと上司に向き合い、説明を理解することに集中するようにしました。
それに付け加えてしっかりと返事をし、相槌(あいづち)を打つことにも意識しました。
また、内容を察知して、過去の事例を挙げ、細部まで確認が取れるようになりました。
その結果、上司から受けた指示の意図がよく分かるようになり、
加えて疑問点も即座に質問できるようになったのです。
上司も、Yさんの理解度が高まり生産性も向上して、
安心して仕事を任せることが出来るようになりました。