Aさんの知人のKさんは、嬉しそうに人に何かを分け与えてくれます。
Kさんは決してお金持ちというわけではないのですが、頂き物があるとお裾分けをしたり、
自分が買って食べてみて美味しかったときは、
同じ物を買い足して周囲の人に差し入れをしてくれたりするのです。
Kさんは料理好きでもあり、何か行事があると、
焼き菓子や五目寿司などをたくさん作っては皆にふるまってくれるのです。
嬉しそうに皆に分け与えてくれるKさんを見ていると、
周囲の人も頂いた物と共に幸せな気持ちも同時に受け取った気分になれるといいます。
そんな時、AさんがKさんにお礼をしようとすると、
「そんなことをしなくてもいいよ」と照れ笑いを浮かべます。
Kさんにとっては、人にお裾分けすることそのものが喜びであり、
相手の喜ぶ顔を見るのが嬉しいようです。
今ではAさんも、どういうことを言ったり行ったりすれば、
相手に喜んでもらえるかを考えるようになりました。